|
空き家の定義はあるか。なければ、市がイメージする空き家とはどのような状態をいうのか? |
|
定義はない。市民の苦情や要望は雑草が伸びている・庭木が道路に出ている・瓦やトタンが飛びそう・火事
が心配、窓ガラスの破損など。
|
|
木更津市の空き家率は? |
|
平成20年住宅・土地統計調査結果(抽出された調査区域)から木更津市の空き家率を算出すると、調査区
域の住宅総数54530のうち、空き家数は8350で空き家率は15.3%。
|
|
水道の閉栓状況からわかる空き家は? |
|
水道の使用水量確認のため、検針員が2か月ごとに水道メーターの検針を行う。この時、使用水量が0㎥ま
たは極端に少ないと、転居の可能性があると判断する。この2か年の調査状況では、市内全体で142軒。大
久保団地で年間約26軒、八幡台団地では約10軒が空き家になった可能性があると思われる。この両地域
で木更津市の約25%を占める(下表参照)
◆ 水道減調査から見た空き家
単位軒数 |
木更津市 |
大久保団地 |
八幡台 |
平成23年4月,5月 |
134 |
30 |
11 |
平成23年6月,7月 |
142 |
27 |
9 |
平成23年8月,9月 |
142 |
29 |
10 |
平成23年10月,11月 |
150 |
26 |
9 |
平成23年12月
平成24年1月 |
155 |
28 |
10 |
平成24年2月,3月 |
125 |
28 |
10 |
平成24年4月,5月 |
134 |
27 |
6 |
平成24年6月,7月 |
144 |
25 |
10 |
平成24年8月,9月 |
112 |
24 |
13 |
平成24年10月,11月 |
121 |
22 |
12 |
平成24年12月 |
201 |
21 |
9 |
平均 |
142軒 |
26軒 |
10軒 |
◆ 他市の空き家状況
市町村 |
空家率 |
他市の条例制定の状況 |
柏市 |
11.79% |
条例あり。一般的に所有者の責務や実態調査権、助言,指導、
勧告、公表、協力要請 |
流山市 |
8.28% |
松戸市 |
13.10% |
市川市 |
11.57% |
平成25年1月施工 |
行政代執行できる条例 |
千葉市 |
12.64% |
平成25年4月施工 |
船橋市 |
10.90% |
平成25年度制定予定 |
東金市 |
15.02% |
「清潔で美しいまちづくりの推進に関わる条例など、
環境面を重視した条例を制定 |
山武市 |
18.50% |
|
市原市 |
12.61% |
空家放置による外壁落下、倒壊事故、火災発生防止、環境の
悪化防止を目的とした条例を検討中 |
袖ケ浦市 |
11.84% |
※空き家率は、平成20年度建物土地統計調査より算出(調査は全戸ではなく抽出区域での割合)
|
|
一人暮らしだったら市外、県外の介護施設で、介護サービスを受けることになると空き家になるのでは? |
|
施設サービスでは「住所地特例」と言って、市外の介護保険施設、介護保険の特例施設、養護老人ホーム
に入所された方、この方たちは住民票上、転出することになるが、転出前自治体である木更津市の介護保
険に継続して加入し、木更津市が保険者として支払いを行なうことになっている。市全体で現在169人で、そ
のうち住民登録全部転出された方、つまり、市内在住時、独居の可能性有りと推測できる方は120人(実態
として同居であっても、世帯分離の場合もあるため、推測数)。 |
|
八幡台・大久保団地で独居だった可能性のある方は? |
|
住民登録全部転出者は、八幡台は6人、大久保団地は5人、うち独居の可能性のある方は八幡台4人。
大久保団地5人。 |
|
木更津市はどうする? |
|
空き家問題は、様々な要因があり、対応窓口の一本化等を含め、関係部署(総務部、環境部、都市整備部
、消防、市民部)と協議したうえで、先進市における条例制定後の状況や諸課題について、調査研究する。 |
|
協議はいつから? |
|
H25年度早急に関係部署を集めた会議を開催する。 |
|
今回の調査は市内の一地域だが、高齢化に伴う空き家はどこでも起こりうる課題である。最近では、DVな
ど諸事情も複雑になり、地域だけでは解決できない部分もある。
今後、策定する景観計画でも、空き家対策は関連する。超高齢化社会を視野に入れ、単に空き家条例をつ
くるだけでなく、条例以外の積極的な対策も合わせて考えることが必要である。地域力を活かした活用方法
の検討が望まれる。
|